執筆者:湯
今回久しぶりに九棋を発行するに至った。毎年毎年作成してきた訳では無いので当然ノウハウが不足し、編集が滞るのも当然である。実際予想よりもはるかに(3,4か月位?)完成が遅れた。遅れた分だけクオリティが上がったと自負しているので、別にそれはそれで構わないし、九棋作成に携わった人は一部を除き非常に協力的で、頭も上がらない思いである。ただ、「一部の人」に関しては筆者含む編集者陣の胃袋に穴を空けかけたというのも事実である。そのような話はまさか九棋に直接乗せるのもどうかと思い、ここに記す。つまりここだけの話である。
問題児のトップバッターは日浅である。彼の奇行(とはいっても本格的にやばい奇行とかは無く、至ってかわいい奇行である)に関しては語りだすと止まらないが、ここでは割愛する。今回は筆者が知るところの日浅金子戦観戦記(執筆者:有田)の作成の経緯について、時系列に沿って出来るだけ詳細に綴っていきたい。
0手目「今大会は振り飛車でいこうと決めておりました。本局は四間飛車対居飛車の持久戦です。」
17手目「藤井システムを見せて穴熊を牽制します。」
18手目「金子さん得意のトーチカです。」
41手目「ほかの手だと7四飛、6六飛、8四飛、6八飛、と千日手を狙われるかと考えましたが、4六銀として7四飛には67金もありました。」
45手目「角交換の筋も防いで、良さそうに思えましたので…。」
55手目「将来の角切りを意識してたたきます。」
57手目「自陣のたたきは消しておきました。」
63手目「思いきってぶつけました。」
71手目「先に5四歩でした。4一桂を入れられて、相手の受けを調子づかせてしまいました。ここは正念場でした。」
81手目「5三歩成、同桂、5五角という筋もありました。」
83手目「5三歩成の一手でした、酷い(泣)。後は攻めを丁寧に受けられてぼこぼこにされます。」
123手目(終局)「中終盤の読みの浅さを改めて実感しました。もっと寄せの勉強をしなければ…。ご覧いただき有り難うございました。」