(十二月三日更新)
平成9年度秋季九州大会結果、団体戦成績掲載

優勝は佐賀大。九大は失意の三位。


秋季九州大会は十一月二十二、二十三日の両日、熊本大の某所にてA級七大学が優勝を巡りしのぎを削った。
戦前の予想では春の九州大会を制した熊大、その熊大にあと一歩のところで優勝をさらわれた九大、春は三位ながらも実力上位の福大あたりを中心に、星出、川内の強力ツートップを擁する佐大や、嬉野氏を擁する分大あたりも絡んでくるのではという感じであった。
そして優勝争いはここ最近の九州の大学棋界を象徴するような大激戦となった ようである。





一回戦二回戦三回戦
九大熊学大 九大分大 九大鹿大
−−−−−−
●北野(貴)−−○都留   ●北野(貴)−−○吉見 ○北野(貴)−−●永川
○高松−−●猿渡 ●高松−−○嬉野 ○高松−−●前田 
○吉岡−−●吉野 ○吉岡−−●青木 ●吉岡−−○緒方
○丸山−−●小西 ○丸山−−●井手口  ○丸山−−●鯵坂
○山本−−●小室 ○山本−−●矢野 ○山本−−●片木山 
○渡辺−−●梅野 ●渡辺−−○米村 ○渡辺−−●海平
○中島−−●坂田 ○中島−−●金子 ○中島−−●伊藤


四回戦五回戦六回戦
九大佐大 九大福大 九大熊大
−−−−−−
●北野(貴)−−○星出 ●北野(貴)−−○羽野 ●北野(純)−−○宮田
●高松−−○佐野 ●高松−−○貞弘 ●安部−−○吉田
●吉岡−−○川内 ○吉岡−−●毛利 ○高松−−●小牟田 
○丸山−−●堤田 ○丸山−−●馬場 ○吉岡−−●甲斐
●山本−−○工藤 ●山本−−○千代田  ○丸山−−●二神
○渡辺−−●小笠原  ●渡辺−−○石井 ●関−−○富田
○中島−−●茂木 ○中島−−●上村 ○中島−−●山下



<結果>

結果は私の予想をはるかに上回る大混戦だったようで、優勝候補の最右翼と見られていた熊大が結果的に何と4位!優勝したのは伏兵(というのは失礼であるが)の佐大であった。しかし今回の佐大は前述のツートップに加え、院生の佐野氏という強豪を擁して臨んでいたようで、この3人で2敗しかしなかったことが優勝の最大の原動力となったようである。そして、我が九大は3位。最終戦を前に優勝の目が消えたのは何とも寂しい限りであった。







団体戦出場選手個人成績&寸評


「 」の中身は戦犯度で、責任の重い順にA上、A、A下、B上、B、B下、C級となっています(春より階級分けが細かくなった)。

大将 北野(兄)「A上級」 1−4


今回の大会における九大の一番の誤算ではないだろうか。大会前、自らを九大のキャプテン&ポスト有川と豪語していただけにこの結果は本人にとっても相当ショックだったようである。彼は現在4年であるが既に来年の参加条件をクリアしているので春の捲土重来を期待している。


副将 高松「B上級」 3−3


結果的には春と同じ結果になってしまったが相手を考えれば仕方のないところか。しかし本人もいうようにできればもう1勝して欲しかった。既に院への進学が決まっているためこれが最後の大会となってしまったが、これからも将棋部のために少しでも貢献してくれることを期待しています。


三将 吉岡「B下級」 4−2


川内氏に負けたのは仕方ないとしても、折角甲斐氏に勝ったのだからもう1勝していれば言うことはなかったのだが、決して悲観するような成績ではないので春はさらにいい成績を残せるよう頑張って欲しい。尚、余談ではあるが彼は次期理事長に内定しているが早起きが苦手ということでその仕事ぶりが不安視されている。


四将 丸山「無罪」 6−0


春も四将で全勝していることや、その時ほどは相手がきつくなかったことを考えれば全勝しても当たり前と言われても仕方のないところであるかもしれない。エースとしての自覚があるかどうかは知らないが、今までこれといった役職に就いて仕事をしていない分も含めて、選手としてしっかり勝ちまくってほしい。


五将 山本「級」 3−2


一応勝ち越してはいるのだが、負けた二つがいずれもチームの負けに絡んでいるのが痛い。しかも棋風が災いしてか、不利になってから淡白な指し方であっさり投了してしまったらしく、部員達の彼に対する目は冷たかったようである。当初は学業上の理由で不参加を予定していたため実戦不足であったのだろうとフォローしておく。


六将 渡辺「A下級」 3−2



今回が初レギュラーであったことや、体調が悪かったこと等で大変であったのは分かるが、厳しいことを言わせてもらえるのであればこの位置でこの成績ではチームとしてはいささかいただけない結果である。医学部ということで本業が忙しいだろうがもう一度レギュラーになってこの借りを返せるよう頑張って欲しい。


七将 中島「無罪」 6−0


理事長と選手の両立は何かと大変であったろうが、その中で七将とはいえ全勝は見事な成績である。これにより彼は九州で一番強くて偉い七将(笑)の称号を手に入れたかどうかは定かではない。またしても余談になってしまうが、これで九大は秋季九州大会七将戦は三年間負けなしである(明るい話題がこれくらいしかないのが悲しい)。


番外 安部「級」 0−1


またしても団体戦初勝利はおあずけになってしまった。幹事としては少々つらい大会となってしまったが、これからは選手としての活躍も期待されているだけにこれにめげずに頑張ってもらいたい。相手の吉田氏にはこれで3連敗ということらしいのでちょっと厳しくB級戦犯ということにしておく。


番外 北野(弟)「級」 0−1


兄の不振もあって思いがけず出場の機会が巡ってきたが、団体戦デビューがいきなり大将戦で相手が宮田氏となればこの結果もやむなしといったところか。九大将棋部的には兄以上の選手に育ってくれることを期待している。


番外 関「級」 0−1


こちらも団体戦初出場であったが、健闘及ばず敗れ去ってしまった。しかし、いい経験になったのではないだろうか。今後は教育リーグではなくレギュラーとして団体戦に出れるようこれから頑張ってもらいたい。君はまだ1年生なのだから。

<総評>

今回、九大はは3位という不本意な結果に終わってしまったが、その敗因を挙げるとするならば部員達に油断があったことではないだろうか。春の大会では前年の主力が一気に抜けたことによる危機感からか、部員達が実力以上の力を発揮して準優勝という望外の結果を残すことが出来たが、今回はそのことが自信ではなく油断という形で裏目に出たのだと個人的には分析している(間違っていたらごめんなさい)。
この苦い経験をバネにして、春にまたいい結果が残せるようこれから部員1人1人が頑張っていかなければならないであろう。今回の結果を無駄にしないためにも。そして次こそはこの場で優勝の報告をしたいものである。



<おまけ>
九州大会が終わった後、今回の結果を受けてこのままではいけないと思ったOB有志の呼びかけにより大会直後の三畏閣において今後の活動方針についての話し合いが行なわれたらしい。九大OBの中には将棋に対する情熱が並々ならぬ方がたくさんいらっしゃる。そのなかでもこういったOBの方々の心配りには非常に感謝しなければならないのだろうが反面、将棋マシーンになりきれない人間から見ると恐ろしい話にも聞こえる。



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九大将棋部