(十二月十四日更新)
平成10年度秋季九州大会結果、団体戦成績掲載

優勝は熊本大。九大は無念の二位



取材・文責 DEKU



秋季九州大会は十一月二十日、二十一日の両日、熊本大学の某所にてA級六大学が優勝を巡りしのぎを削った。
戦前の予想では春季大会優勝の熊大を中心に、戦力が充実した九大、二枚看板(星出、川内)を擁する佐賀大、春、旋風を起こした鹿児島大などが中心になると長老の間で予想されていた。



一回戦 二回戦 三回戦
九大福大 九大佐大 九大鹿大
−− −− −−
○北野(兄)−−●田辺 ●北野(兄)−−○星出   ○山本−−●原田
○吉岡−−●谷 ○吉岡−−●川内 ○北野(兄)−−●海平
○丸山−−●宮本 ○丸山−−●堤田 ○吉岡−−●松久保
○中島−−●千代田 ○中島−−●工藤 ○丸山−−●高梠
○北野(弟)−−●上村 ○北野(弟)−−●宮本 ●中島−−○伊藤
○原田−−●津曲 ○原田−−●足立 ○北野(弟)−−●緒方
●沖永−−○馬場 ●沖永−−○茂木 ●原田−−○片木山


四回戦 五回戦 六回戦
九大分大 九大熊大 九大九東大
−− −− 不戦勝−−不戦敗
●北野(兄)−−○米村  ○北野(兄)−−●宮田  不戦
○吉岡−−●井手口 ●吉岡−−○甲斐 不戦
○丸山−−●西俣 ●丸山−−○土橋 不戦
○中島−−●長野 ●中島−−○二神 不戦
○北野(弟)−−●松崎 ○北野(弟)−−●吉田 不戦
○原田−−●矢野 ●原田−−○石田 不戦
●苦瓜−−○吉見 ●沖永−−○小牟田 不戦




最終結果








<結果>

熊大、九大共に危なげなく勝ち進み、六期ぶりに最終戦全勝対決となった。 しかし、残念ながら九大四期ぶりの優勝は果たせず、春に続き熊大が連覇を成し遂げた。熊大優勝の原動力は言うまでも無く三人の全勝者(甲斐、土橋、石田)である。 特に甲斐氏、土橋氏は他校の主力を次々に連破し、春に続き連続全勝を果たすことで熊大の連覇に大きく貢献した。
他の有力校では、佐賀大が大将星出氏の奮戦で三位に食い込んだが、鹿児島大は個人の勝利とチームの勝利が噛み合わず快進撃の再現はならなかった。
今となっては熊大の王座戦での活躍を願うしかないが、九大は今大会が正念場と言われていただけに無念である。








団体戦出場選手個人成績&寸評


「 」の中身は戦犯度で、さらにドクロの数で細分化しています。

大将 北野「級」 3−2



熊大戦の直前迄2−2と振るわず周囲を不安がらせたが、熊大戦に勝利することでしっかりツボを押さえた。彼は大会前、事あるごとに王座戦を口にし、キャプテンとして部内の士気を高めようと懸命だった。王座戦の出場は残念ながら叶わなかったが、この悔しさをバネに来年は九大のキャプテンとしての安定感とリーダーシップを発揮して欲しい。

半ドクロ(安定感)+ 半ドクロ(キャプテン)というところか。

熊大戦に勝ったのは北野兄弟のみですか、恐るべし・・・


副将 吉岡「級」 4−1



理事長として忙しい中、4勝1敗とまずまずの成績を残した。学名戦を経て、更に一回り強くなったようである。ただ、残念なのは春、秋と熊大の主力にぶつかり敗れたことである。相手も強いとはいえ勝てない相手とは思えない。来年こそは熊大戦での勝利と優勝を実現してもらいたい。


半ドクロ(甲斐氏に負け)− 半ドクロ(理事長)+ 1ドクロ(好かん)


三将 丸山「級」 4−1



熊大戦まで全勝を続けるも、土橋氏(一年)に敗れてしまった。対局前は丸山(四年)が勝利するものと部員は信じていただけに痛かった。
なんとなくマッカーサー状態か!?(意味不明)。主力として九大の屋台骨を支えてきた彼もついに引退である。院への進学が決まっているのでこれからは後進の指導にいそしんで欲しい。

ははは・・・


四将 中島 「級」3−2




最後の二神戦は一時優勢だっただけに残念だった。丸山と同じく彼も卒業である。将棋の強い○○○○○○に就職が決まっているので社会人になっても将棋部の事を忘れず、将棋を楽しんで欲しい。

1ドクロ(最後は残念)


五将 北野(弟)「無罪」 5−0





2回目のレギュラーにしてついに全勝を果たした。馬を自陣に引き付けることを好み、決め手を与えない粘り強い棋風が団体戦での安定感につながっていると思う。今回の全勝で九州棋界でもさぞかし名前が売れたことだろう。来年はこの実績に慢心することなく、上位レギュラーとして九大の優勝に貢献して欲しい。

北野時代の幕開け。いい響きだ・・・


六将 原田「級」 3−2



初レギュラーとしてはまずまずといったところだろうか。熊大戦は序盤では優位に立っていただけに惜しかった。終盤にやや不安が見られるので、詰め将棋を解くなり、実戦集を並べるなりして鍛えて欲しい。

初レギュラーなので甘く1ドクロ

九州大会で印象に残った一言
「やったー、パインが増えてる〜 (^o^)」 (焼肉パブ、「暴れ牛」にて)
「・・・」


七将 沖永「級」 0−3




この成績では流石にに戦犯にならざるを得ない・・・。大会前の好調さを本番まで持ち越せなかったようだ。将棋の内容は戦法に迷いがあったようで、序盤からちぐはぐな面が目立ってしまった。本人もこの成績には相当応えたようだが、まだ来年があるだけに自分の戦法を自信を持って指しこなせるようになってもらいたい。

ドクロ3つ


番外 山本 「級」 1−0



鹿大戦のみの出場となり、勝敗には直接影響しなかった。しかし、筆者には彼がレギュラーとして出場できなかったのかが不思議である。勝負に「もし」はありえないが彼がレギュラーとして出場していれば展開も変わっただろう。
棋風としてはツボにはまった時の爆発力も凄いが、案外ポッキリ折れてしまう一面もあるようだ。来年こそは安定感を身につけ、主力として九大の優勝に貢献して欲しい。

タラ、レバの期待感の罪により半ドクロは妥当でしょう。


番外 苦瓜 0−1


団体戦初勝利はならなかった。相手が強かったとはいえ残念である。来年はレギュラー争いに加わることが確実なので、ライバルの原田と共に精進して欲しい 。

ほんまもんの関西人です。





<総評>

またしても熊大に敗れた。前評判ではもう少し僅差の勝負になるかと思っていたが、素直に実力差を認めなければならないだろう。しかし、嘆いてばかりもいられない。熊大の強さは秘密は一体何であろうか??
「有力新人、強力な二枚看板、部内棋戦の充実・・・」いろいろ考えられるがどれも本質ではない。熊大の強さはリーダーの優れた求心力と部員全体で九州大会を勝ち抜こうとした団結力だと思う。
個人の勝負に団結力なんて・・・ と思われる向きもいるだろう。しかし、日常の部活動から団結力を発揮できたとしたらいかがだろうか。日々の鍛錬においても部員同士が団結し、競い合っているのである。これで強くならないわけが無い。
確かに今の我が部の雰囲気は暗く楽しい。しかし、熊大に勝利することを考えるならば楽しいだけの部活から足を踏み出して団結すべきではないだろうか。


<遠征雑感>
団結した部員をまとめるには優れたリーダーが必要でしょう。
熊大で言えばMさん。我が部で言えばMさん。完敗です・・・

部員の本音聞きたい??




取材・文責 DEKU
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