(十一月二十四日更新)
平成11年度秋季九州大会結果、団体戦成績掲載
熊大、四期連続優勝。九大、四期連続準優勝(悲)。
平成11年度秋季九州大会は11月20日、21日の両日、熊本大学の某所にてA級六大学が優勝を巡りしのぎを削った。
戦前の予想では春季大会でマッチレースを繰り広げた熊大と九大を中心に優勝争いが展開されるのではないかと思われていたのだが・・・。
一回戦 | 二回戦 | 三回戦 |
九大 | 分大 |
九大 | 佐大 |
九大 | 北九大 |
7 | −− | 0 |
6 | −− | 1 |
6 | −− | 1 |
○沖永 | 不戦 | ● |
○沖永 | −− | ●宮本 |
○沖永 | −− | ●貝嶋 |
○宮田 | 不戦 | ● |
○宮田 | −− | ●肌野 |
●宮田 | −− | ○高倉 |
○山本 | 不戦 | ● |
○山本 | −− | ●堤田 |
○山本 | −− | ●上ノ園 |
○佐藤 | 不戦 | ● |
●佐藤 | −− | ○光成 |
○佐藤 | −− | ●安部 |
○吉岡 | 不戦 | ● |
○吉岡 | −− | ●小野 |
○吉岡 | −− | ●藤井 |
○北野(弟) | 不戦 | ● |
○北野(弟) | −− | ●綿谷 |
○北野(弟) | −− | ●福代 |
○原田 | 不戦 | ● |
○原田 | −− | ●茂木 |
○原田 | −− | ●小林 |
四回戦 | 五回戦 | 六回戦 |
九大 | 福大 |
九大 | 鹿大 |
九大 | 熊大 |
3 | −− | 4 |
5 | −− | 2 |
3 | −− | 4 |
●沖永 | −− | ○了戒 |
○沖永 | −− | ●小瀬戸 |
○沖永 | −− | ●井銅 |
●宮田 | −− | ●田辺 |
○宮田 | −− | ○緒方 |
●岐部 | −− | ○吉田 |
●山本 | −− | ○宮本 |
●山本 | −− | ○海平 |
●白倉 | −− | ○土橋 |
●佐藤 | −− | ○上村 |
○佐藤 | −− | ●片木山 |
●佐藤 | −− | ○甲斐 |
○吉岡 | −− | ●三浦 |
○吉岡 | −− | ●伊藤 |
○上野 | −− | ●石田 |
○北野(弟) | −− | ●毛利 |
●北野(弟) | −− | ○高梠 |
●吉岡 | −− | ○山内 |
○原田 | −− | ●蓮池 |
○原田 | −− | ●猪木 |
○原田 | −− | ●矢野 |
最終結果
<結果>
熊大は前評判通り危なげなく勝ち進み、最終戦まで全勝をキープ。しかし、九大は初日の最終戦に福大にまさかの敗戦を喫してしまい一気に部員の士気が低下。それでも最後の熊大戦は3勝3敗まで持ち込み(ただし、この時点で九大の優勝は完全に消滅)あわやの場面もあったのだが、結局春に続き3−4負け。最終戦で福岡大学が佐賀大学に敗れたため、勝ち数の差で辛うじて準優勝となったが何ともお粗末な結果であった。
その他の大学では、福岡大学が3位に食い込み、一時期の低迷からようやく上昇の気配が漂い始めたくらいか。しかし現状では、あらゆる面で熊大の力が一歩抜けている感があり、九大にとっては残念な話であるが、しばらくは熊大の天下が続きそうな気配である。
団体戦出場選手個人成績&寸評
「 」の中身は戦犯度で、さらにドクロの数で細分化しています。
大将 沖永「B級」 4−1
- とりあえず最後の九州大会お疲れさま。最終戦となった熊大戦に勝って、一応有終の美をかざることができたが、唯一の敗戦がチームの3−4負けにつながってしまったのは痛かった。ただ、大将としての責任は十分に果たしてくれたと思う。院に進学すると伝えられているので、これからは後進の指導の方にも力を入れてほしいと思う。
一応言っておくけど、麻雀の指導じゃなくて将棋の指導のことなんで。
副将 宮田「A級」 2−2
- 学生生活5年目にして初のレギュラー、しかもいきなり副将となればこの成績もやむなし、と言いたいところだが福大戦での敗戦はやっぱり頂けない(相手の攻めを切らすなどという慣れないことをするもんじゃないね)。この件については本人もしきりに反省しているので、これ以上は追求しないが、最終戦出たくないから教育リーグしよう、って君、何考えてんの・・・。
2ドクロ(福大戦に負け) + 1ドクロ(問題発言)
三将 山本「A級」 2−2
- 春全勝の時は影を潜めていた悪い癖(急所で勝てない)が出てしまい、周囲の期待を大いに裏切る結果となってしまった。あと何年大学に残られるのかは、私の知るところではないが、来年は大会には出ないという発言をしており(もったい?)、今後の去就には要注目である。
2ドクロ(福大戦に負け) + 1ドクロ(もったい)
四将 佐藤 「B級」2−3
- レギュラー決定リーグでは、上級生(しかもレギュラーメンバー)をバッタバッタとなぎ倒し、大会での活躍が大いに注目されたのだが、大会慣れしていないことと、主力級の相手が続いたこともあって、思わぬ負け越しとなってしまった。課題は終盤(M山談)ということなので、詰将棋を解くなどして弱点の克服に努めてほしい。
3ドクロ(負け越し) − 1ドクロ(恩赦)
五将 吉岡「B級」 4−1
- 今回も例によって最終戦まで全勝をキープしながら鬼門の熊大戦で敗れてしまい(しかも2期連続での3−3からの敗戦)、またしても全勝を逃す結果となってしまった。しかしこの敗戦で来年の大会出場を決意したとのことなので、来年も主力として部を引っ張ってほしい。
団体戦での対熊大戦成績1勝5敗?、残り2年全勝で指し分けだ!!
六将 北野(弟)「C級」 3−1
- 最後の熊大戦は「部の総意(謎)」により出場することはなかったが、まずまずの成績を残してくれた。1敗は喫したもののチームの負けには絡んでいないあたりはさすが?である。いよいよ来年は最後の年、何とか1回くらいは優勝を・・・。
最終戦の教育リーグを反対した現役部員は彼だけだそうです…。
七将 原田「一応無罪」 5−0
- とりあえず全勝おめでとう。まぁ、彼の実力を考えれば七将で全勝はまず順当と言っていいかも。しかし、内容の方は(私が見ていた将棋に限って言えば)、相手のミスに助けられた将棋が多かったのも事実(でも全勝する時っていうのはこんなもんなんだろう)。この結果に慢心することなく、これからも主力として頑張ってもらいたい。
優勝を逃して、悔し涙を流していた頃が懐かしい・・・。
番外 岐部 0−1
- 思いがけず最終戦に登場となったが、いきなり副将戦で、相手が全勝を達成した吉田氏となればこの結果もやむなしか。いつも寡黙で、何を考えているのか正直よくわからないのだが、この経験を無駄にしないようこれからも頑張ってほしい。
番外 白倉 0−1
- 団体戦初勝利はならなかった。相手が強かったとはいえ残念である。着実に力をつけており、来年以降のレギュラー争いにもきっと加わってくることであろう。しかーし、とりあえず今は、理事長職の方を、もう少ししっかりとこなしてくれー。
番外 上野 1−0
- 今大会で九大に唯一と言っていい明るい話題を提供してくれた。団体戦で絶対的な強さを誇っていた熊大の石田氏に勝利したことは、すばらしいの一言に尽きる。これからはレギュラー決定リーグで「内弁慶」の先輩たちをいかに倒していくかが課題であろう?。何はともあれおめでとう。
<総評>
今回の九州大会、九大にとっては何とも後味の悪い大会であったように思う。敗因はいろいろと考えられるが、一言で言えば「自滅」。大会全般を通して、部員の間からは「どうせ熊大には勝てない」、といった雰囲気がどこかに漂っていたような気がした。熊大にしても二神、小牟田の2人が抜けて決して楽勝ムードということはなかったはずである。しかし、自らチャンスを放棄してしまうようでは勝てる試合も勝てなくなってしまうのは仕方がない。とりあえず、今回の大会を通じて私が思ったことは以下の3点。これを読んだ部員が、少しでも何かを考えてくれれば、これ幸いである(柄にもなく、厳しい論調になってしまったなぁ)。
- 麻雀と将棋
春の大会が終わって以降、九大将棋部ではなぜか麻雀が大流行を始めた。私は麻雀はしないので詳しいことは知らないのだが、「某強豪大学将棋部が、部員同士の結束力を強めるために麻雀をやっているから」という名目らしい。今回の大会、善悪はともかくとして確かに妙な結束力があったような気はした。しかし、あまりにも麻雀にウエイトを置きすぎて、肝心の将棋の実力がおろそかになってしまっては話にならない。私は部員たちに、「麻雀をするな」などと言うつもりは全くない。しかし、来春以降、優勝したいという気持ちが少しでも残っているのなら、麻雀する時間の10分の1の時間でいいから将棋の勉強もしてほしいと思う。
- 対北九州大学戦
初日の午後一発目の試合前の出来事である。我々が会場についたとき、大会はちょうど昼休憩だったようで、部員たちはその場にはいなかった。しかし、試合開始時間になっても部員たちはいっこうに現れず、代わりになぜか私がオーダー表を提出することに。どうやらめし屋にもったいを食らっていたようで、しばらくして現れたのだが、問題は対局に遅れたことではなく、そのときほとんどの部員が全く慌てる様子もなく悠然と対局に向かったことである。「気持ちの余裕」と受け取れなくもないが、その時の私には「気の緩み」にしか見えなかった。その後行われた、福大戦での3−4負けは、そういった「気の緩み」からきた結果なのかもしれない。
- 謎の教育リーグ
今大会で最も問題となった行為ではないだろうか。最後の熊大−九大の直接対決、九大にも「6−1以上で勝てば優勝」という厳しい条件ながらわずかに優勝の望みは残されていた。よって熊大は当然のごとくベストメンバーで九大戦に臨む。しかし、追いかける九大はというと「部の総意」とやらで教育リーグを敢行。これでは完全に優勝をあきらめたと思われても仕方がない(事実諦めていたと思う)。そんなに教育リーグがしたいのなら全局教育リーグにでもした方がよっぽどましである。このことを聞いたとき、私は呆れてしまった。
以上、観戦記者という身分で生意気なことをたくさん書いてしまったが、とりあえず、敗因を分析するのはもう秋田・・・、じゃなかったもう飽きた。そろそろ「戦犯チェック」ではく「貢献度チェック」というものをしてみたいものである。
<遠征あとがき(おまけ)>
大会は散々な結果であったが、それ以外のことではなかなか収穫の多い熊本遠征であった。特に2日目の朝、応援に行ったOBの方たちと偶然見た某アニメ番組は最高だった。え、どんな話だったかって?いや、教えてもいいんだけどー。ヽ( ´ー`)ノもったい〜〜
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九大将棋部