北野貴洋奮闘記
西日本学生将棋対抗戦個人戦
3月30日から4月1日にかけて大阪において西日本学生将棋対抗戦が行われた。当初九大では団体戦から参加する予定であったがメンバーが4人しかそろわなかったため北野のみが個人戦に参加することとなった。闘志むき出しで単身大阪に乗り込む北野。
この大会には約200名が参加した。一つの予選パートを4人で戦い2勝通過2敗失格のシステムである。
予選一回戦 ○ 対中学生
陽動振り飛車
初戦は王手飛車をかけて快勝。さいさきのよいスタートを切ることができた。
予選二回戦 ● 対天野啓吾(大阪市立大)
銀冠対五筋位取り中飛車
高校名人の天野氏が相手ではやや苦しい勝負である。しかし北野は大いに善戦し彼に容易に勝ちを与えなかった。(棋譜はこちら)
予選三回戦 ○ 対大阪市立大の人
陽動振り飛車
ここで負けると予選落ちの北野。しかも相手の巧妙な指し回しで序盤に一歩損余儀なくされ作戦負けに陥ってしまう。
第一図は歩切れの上に手番を握られておりかなり指しづらそうだ。ここで相手は▲14歩、△同歩、▲12歩と攻めてきたが以下△26歩、▲11歩成り、△25飛とこれをかわし逆に飛車を捌き優勢を築いた。
トーナメント一回戦 ● 対馬上勇人(明治大)
藤井システム
ようやく予選を突破したがいきなり関東新人王の馬上氏との対戦である。
第二図は居飛車穴熊に対して藤井システムで仕掛けているところである。ここで北野は△71玉としたがこれは緩手であった。以下▲65歩、△同桂、▲33角成、△同桂、▲66銀、△44角、▲88角と進んだ。最後の▲88角が好手でこうなると後手は攻めの継続が難しい。その後は馬上氏の手堅い指し回しの前に破れてしまった。△71玉では△46歩と指せば以下▲同歩、△66歩、▲同角、△同角、▲同銀、△46飛となりおもしろかったようである。
これで九大にとっての今回の大会は終わってしまったが北野はここで学んだことを生かしこれからも九大を引っ張ってくれるだろう。
本人の感想
「私が大会に出て想ったことは、関西地区だけでなく、関東、東北、北信越、名古屋、中国、四国地区からも選手が集まってきていて将棋に対する前向きな姿勢を強く感じた。それに対し九州地区からはほとんど出ておらず、そういう意味で九州地区と他の地区との差が出ているのかなと思った。
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